クラウドファンディングとは -基本的な知識とメリットについての解説-

2014年05月08日
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クラウドファンディング

クラウドファンディングは、クリエイターや起業家が資金調達をする手法として、世界中で注目されています。

クラウドファンディングを上手く活用することで、製品やサービスの開発に必要な資金を集めることができるだけでなく、より多くの人へ向けて自身の背品やサービスを認知してもらうことができます。

クリエイターや起業家の最初のステップとして利用することは非常に大きなメリットがありますが、注目されてきたのが比較的最近ということもあり、「クラウドファンディングとはなにか」という点で、よくわかっていない方もいることでしょう。

ここでは、「クラウドファンディング」というものについて、基本的な知識と情報について説明します。

クラウドファンディングとは

クラウドファンディング(CrowdFunding)とは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、クリエイターや起業家が製品・サービスの開発、もしくはアイデアの実現などの「ある目的」のために、インターネットを通じて不特定多数の人から資金の出資や協力を募ることをいいます。

例えば、あるクリエイターが自主制作アニメを制作したいとします。

  • なぜそのアニメが作りたいのか
  • どういうアニメを作りたいのか
  • どういうふうに作っていくのか
  • 資金はいくら必要なのか

といった情報を、プロジェクトとしてクラウドファンディングサービス上に掲載します。また、出資をしてくれた人(支援者)に対して、何かしらの見返り(リターン)がある場合は、その旨も記載します。
そして、一定期間の間に、プロジェクトに共感した複数人の支援者が少額づつ資金を出資・支援し、目的の資金が集まった時点でプロジェクトが成立し、プロジェクトの起案者は、集まった資金を元手にプロジェクトを実行します。
その際、プロジェクト起案者は、サービス運営者に、集まった金額の10〜20%を手数料として支払います。

クラウドファンディングのメリット

クラウドファンディングには、プロジェクトの起案者、そしてプロジェクトの支援者双方にとってメリットがあります。

起案者のメリット

製品やサービスのアイデアがあり、制作をするスキルもあるが、そのための資金や元手がなかったり、そもそも知名度がないクリエイターや起業家が、クラウドファンディングサービスをはじめとしたプラットフォームを利用することで、資金を集めることができるというのが一番のメリットです。

また、ソーシャルメディアとの相性もよく、開発段階から支援者との交流も行えるので、細かなニーズや要望をキャッチしやすいという点も大きなメリットでしょう。

支援者のメリット

支援者のメリットとしては、今後成長していく可能性のある製品やサービスに、インターネットで少額から気軽に寄付や出資ができるという点や、「購入型」(後述します)の場合は、支援額に応じたリターンを得られることが大きなメリットとなります。

クラウドファンディングの歴史

言葉自体は比較的新しいものですが、不特定多数の人々から資金を募り、何かを実現させるという手法自体は古くから存在します。
ここでは、それら古くからの手法についての言及はせず、特に近年におけるインターネットを通しての資金調達手法としての「クラウドファンディング」の歴史について触れたいと思います。

クラウドファンディングサービスは、海外、特にアメリカにて2000年以降よりいくつかのサービスがリリースされています。
その中でも特に有名なのは、2008年にリリースされた「IndieGoGo」、そして翌年2009年にリリースされた「Kickstarter」です。

特に、Kickstarterにおいては、2014年現在でも総支援額および総支援者数は圧倒的な規模を誇ります。

日本では、2011年4月にリリースされた「READYFOR」が最初のクラウドファンディングサービスです。
その後、遅れること2ヶ月、今となっては日本最大級となった「CAMPFIRE」がリリースされています。

crowdsourcing.orgによれば、世界におけるクラウドファンディングの市場規模は、2013年は5,100億円、2014年は1兆4000億円になると予測されています。
日本に限定して言えば、2013年における市場規模は約6億円で、海外に比べるとまだまだ小さいのが現状ですが、今後どんどんと成長していくことが予想されています。

国内クラウドファンディング市場規模
[出典:日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移 (積み上げグラフ) | visualizing.info]

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングは、一般的には支援者に対するリターンによって大きく3つ(より詳細に分けた場合だと5つ)の種類に分類されています。

  • 寄付型:リターンなし
  • 金融型:金銭的なリターンを伴う
  • 購入型:金銭以外の物品や権利を購入

特に、日本では金融商品取引法の規制などの関係上、購入型が最も普及しており、アメリカのKickstarterをはじめ、日本のCAMPFIREやREADYFORも購入型になります。

詳しくは下記の記事で説明しています。
クラウドファンディングの3つ種類「購入型」「寄付型」「金融型」とは?

まとめ

クラウドファンディングは、まだまだこれからも伸びていく市場であり、日本国内だけでも40以上のサービスがせめぎ合っています。

そんな中、特定のジャンルに特化したり、明確なコンセプトを設定することで掲載プロジェクトで差別化をはかったりといった工夫がされているものもあります。
(参考:こんなのアリ?!世界で人気の特化型クラウドファンディングサービスまとめ

クラウドファンディングを活用して資金調達を考えているクリエイターや起業家の方は、自身の実現したい製品やサービスが、どのクラウドファンディングサービスと親和性が高く、成立の可能性が高そうかをよく調査した上で、プロジェクトを起案してみましょう。

(photo credit: Rocío Lara via photopin cc

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Kazuyuki Hozumi

Kazuyuki Hozumi

Webディレクター / 編集
1989年生まれ。兵庫県出身。インターネットメディアの運営などをしています。アニメが好きです。
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