Production I.G「Kick-heart」から学ぶ!クラウドファンディングを成功させる3つの施策。

2013年12月03日
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Kick-heart

こんにちは!
早いもので今年もあと1ヶ月を切りましたね。
昨年の2012年10月初頭、僕の周りではある話で持ち切りでした。

あのProduction I.GがKickstarterでプロジェクトやっているらしいよ!

10月1日13時~31日13時(日本時間)の30日間、
湯浅政明監督の最新作「Kick-heart」のキャンペーンが実施されました。

日本のアニメーション業界において、資金調達の方法として
「クラウドファンディング」が意識されるようになったのは
本事例がキッカケであることは間違いないでしょう。

今回作品の詳細やKickstarterの使い方の説明はあえてはぶき、
本プロジェクト担当プロデューサーの鈴木哲史さんから頂いた資料を元に
「成功させるために何をやったか」という部分をお伝えします。

密なコミュニケーションを支援者と取る

キャンペーン中は関係スタッフ総出で支援者の声をプロジェクトに反映させ、
すぐにフィードバックを取るサイクルを繰り返すことが必要となります。

鈴木さんいわく、キャンペーンの初日から支援者から
様々な要望や応援のメッセージが届いたそうです。
グラフにも現れているように、Kick-heartプロジェクトでは初日からリワードを変更するなど
支援者の動きをよく観察しながらプロジェクトに反映させているのが分かります。
また、イベントでの発表を絡ませることでオフラインでも
Kick-heartが話題になる施策を打っています。

このような動きは支援者側にも「自分達の意見が反映されている」
「本気でプロジェクト達成に取り組んでいる」と伝わり、
一緒に応援しようという流れに繋がります。

ブログ、メッセージ、掲示板、Twitter、Facebook、YouTube、Tumblr等
ありとあらゆるメディア上のコメントにアンテナを立て、
丁寧に対応していくことがプロジェクト成功への第一歩です。

求められていることに対して素早い対応をおこなう

鈴木さんから話を伺っていて印象的だったのは、
プロジェクトを支えるチームの動きの良さでした。
国内外のチームの役割分担がしっかり計画されていました。

例えばリワード追加の場合、
1)支援者の声をUSAチームが受け取る
2)実現性を日本チームで精査
3)すぐにUSAチームへ返答
という流れですぐに支援者へ返せる体制がありました。

支援者が質問や反応してくれているうちに
出来るだけ早く返答することで高い熱量を保たせる。
こうすることでプロジェクトに参加する支援者がさらに盛り上がり、
他の人にプロジェクトを伝えるキッカケとなります。

全てをエンターテイメントとして楽しむ

鈴木さんと以前イベントでご一緒した際に
クラウドファンディングでの企画掲載は数億円かけてプロモーションした作品と同じぐらい
ファンの関心と作品の認知度が高いと言っていました。
これは従来の一方的に発信される広告とは違い、ファンが直接参加し、
自分ごととして作品に関わることで深い理解が生まれるからです。

もちろんその効果が生まれるにはそれ相応の努力と苦労が必要です。
キャンペーン自体をエンターテイメントとして楽しみ、
支援者にも全力で楽しんでもらう工夫をする必要があります。

よく「プロジェクトを掲載したら自動的にお金が集まる」と勘違いする人がいますが、
それはどんな規模のプロジェクトでもあり得ません。
プロジェクトオーナーの熱意は支援を考えている人に伝わります。
「やる気がないな」と思われればマイナス方向にも働くことを忘れてはいけません。

Kick-heartでは最後の最後までリワードに手を加えるなど
キャンペーンに関わる人の熱意がしっかりと伝える形が出来ていました。
今回紹介した施策は全て「当たり前のこと」ではありますが、
中々実行が大変な「当たり前なこと」です。

まとめ

プロジェクトを成立に導くためのTIPs

1)支援者とのコミュニケーション
2)素早い判断と対応
3)全てはエンターテイメント

シンプルな大原則を忘れずに!
どんなプロジェクトにも共通することですので、
ぜひプロジェクトを立ち上げる際にはこの3つを意識してみましょう。

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Hiroaki Taira

Hiroaki Taira

代表取締役グーパ株式会社
1985年生まれ。小学校から高校卒業までシリコンバレーに在住。東京工芸大学にてアニメーションを専攻し、在学中に米国カーネギーメロン大学へ留学。留学中に出会ったタイの友人と2011年9月に起業。現在東京とバンコクの2拠点でゲーム特化型クラウドファンディングサービス『Crowdrive(クラウドライブ)』を運営中。
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