Kickstarterで大成功を収めた「リトルウィッチアカデミア2」に見る魅力的なリワードとは?

2013年12月14日
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リトルウィッチアカデミア2

クラウドファンディングを成功させるための重要な要素のひとつに「リワード」があります。

リワードとは、プロジェクトに支援してくれたファンに対して、起案者側が行うお礼またはお返しのことです。
このリワードによって、ファンとして参加したいと思う人が増え、支援が集まりやすくなります。(リワードの詳しい説明はこちら

今回は、日本発のプロジェクトとして、Kickstarterで大成功を収めた「リトルウィッチアカデミア2」を例に、成功要因のひとつである魅力的なリワードについてご紹介します。

リトルウィッチアカデミア2とは?
リトルウィッチアカデミアとは、文化庁若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2013」の一作として公開されたアニメです。
「天元突破グレンラガン」などの今石洋之氏をはじめとしたスタッフが立ち上げた「TRIGGER」が制作しました。
劇場公開後にYouTubeで英語字幕付きで期間限定公開をしたところ、再生回数は70万回以上、海外ユーザーからも絶賛され、続編を制作することとなりました。

リトルウィッチアカデミア2が成功した理由

2013年7月8日に続編の制作資金を集めるため、Kickstarterで支援者を募ったところ、開始から5時間で目標金額の15万ドルを超えたことで大きな話題を呼びました。
その後もファンは増え続け、募集終了の8月8には、約8000人のファンから、約62万ドルを調達しました。

この成功により、当初約20分で計画していたアニメの長さが40分という倍の長さになりました。

今回、リトルウィッチアカデミア2がなぜここまでの輝かしい成果を収めたのか。
それは、

  • プロジェクトに先立ちYouTubeで前作を配信していて大きな話題を呼んだこと
  • プロジェクトスタートに合わせてアメリカ最大のアニメイベントで行ったトークショーやファンイベント
  • スタート後にもネット上で継続的に行っていたファン交流や情報発信
  • ファンの支援を加速させる魅力的なリワード

などが挙げられます。

プロモーションや情報発信については、また別の機会にご紹介するとして、
「リトルウィッチアカデミア2」のリワードについて見ていきます。

ファンにはたまらないリワードの数々

基本的に、クラウドファンディングでのリワードは、金額によって変わるのが普通です。
リトルウィッチアカデミア2のプロジェクトでは、1ドルから最大で10,000ドルまでのリワードが用意されていました。

1ドル – 感謝の気持ち

  • 感謝の気持ち
  • リトルウィッチアカデミア2の壁紙

これには、合計で1135人が支援しました。
1ドルなら本当にだれでも支援できますよね。

20ドル – スペシャルサンクスとダウンロードコンテンツ

  • 公式サイトへのスペシャルサンクスへのクレジット
  • 限定アートブックのデジタル・ダウンロード
  • リトルウィッチアカデミア2本編のダウンロード版

これには合計で1674人が支援しています。

50ドル – 本編BDとアートブック

  • リトルウィッチアカデミア2の本編BD
  • 限定アートブックの印刷版

50ドルで、BDもアートブックも手に入るなんて、ファンにとっては相当魅力的なリワードです。
これには、合計で2697人の支援者が集まり、本プロジェクトのリワードの中でも1番人気でした。

100ドル – 上記のリワードとエピソードフィルムリードカット

  • 本編の限定版BD
  • 限定アートブックの印刷版
  • 本編のフィルムリードカット

これには、1701人の支援者が集まりました。

200ドル – 上記リワードと豪華グッズ

  • 100ドル支援時のリワード
  • Tシャツやポスターなどの豪華グッズ

どれもここでしか手に入らない魅力的な品々であり、ファンにとっては大変貴重なものとなるでしょう。

300ドル – 上記リワードとサイン、クレジット表記

  • 200ドル支援時のリワードすべて
  • サイン入り本編BD
  • オリジナルフィルムリール
  • 支援をしてくれた人として本編にクレジット

これには431人の支援者がいました。

1,000ドル – 上記リワードとジクレーアート、台本

  • 300ドル支援時のリワード
  • ジクレーアート
  • 本編で使われた台本

支援人数も限定されている中10人の支援者が集まりました。

2,000ドル – 上記リワードとサイン入り台本、オリジナル色紙

  • 1,000ドル支援時のリワードすべて
  • キャストのサイン入り台本
  • オリジナルイラスト入り色紙

これも限定人数で募集していたところ、完売しました。

10,000ドル – 上記リワードトリガーなどのスタジオ訪問ツアー

  • 2000ドル支援時のリワードすべて
  • TRIGGER社のスタジオツアー&チームとのディナー(宿泊代込み)
  • ウルトラスーパーピクチャーズとグッドスマイルカンパニーのオフィスツアー

一番高額なリワードです。
しかし、はじめは5人限定で募集していたものの、真っ先に完売したそうです。

非常に豪華なだけあり、ファンにとっては夢のようなツアーとなることは間違いなしでしょう。

魅力的なリワードは支援を加速させる

以上、リトルウィッチアカデミア2のプロジェクトは、プロモーションの巧みさもさることながら、非常に魅力的なリワードを用意していました。

リワードは、プロジェクトの支援をより加速させるためにも重要な要素であり、ファンに対しての誠意や、起案者の作品に対しての想い、熱意などを示すことができます。

ファンの視点に立ち、「ファンが求めているものは何か」「自分たちの想いを伝えられるものはなにか」を考えることが大切です。

(画像参照元&参考URL:Little Witch Academia 2 by Studio TRIGGER — Kickstarter

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Kazuyuki Hozumi

Kazuyuki Hozumi

Webディレクター / 編集
1989年生まれ。兵庫県出身。インターネットメディアの運営などをしています。アニメが好きです。
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