「fault milestone one」が目標金額の700%調達!秘訣はストレッチゴールにあり

2014年07月24日
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先日kickstarterで「fault milestone one」というsteamでリリースされている日本の同人ゲームを英訳しディレクターズカット版を出すというプロジェクトが目標金額5,000ドルに対し、集まったのは34,662ドル。なんと700%近くの支援金を調達したのです。

このプロジェクトはコンテンツ自体が30時間という早いタイミングで目標を達成できるような魅力的なものであったことも大きな理由ですが、さらに何倍もの額を調達できたのには別の理由もあります。
それはストレッチゴールを設定したことにあります。
ストレッチゴールはクラウドファンディングにおいて大きな魅力のひとつです。

ストレッチゴールとは

まずクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げる方たちには大きな目的があります。
それは何か新しいものをリリースすることであったり、別の市場に展開する為であったりと様々です。
そんな目的を目標として定め、クラウドファンディングを利用し出資を募っています。
ストレッチゴールとは前提となる目的をさらに充実させる為に設定する次なる目標です。
次なる目標があることで、後からプロジェクトを知り共感した人も支援できるのです。

ストレッチゴールをより詳細に知りたい方は、「クラウドファンディングにおける「ストレッチゴール」の基礎知識と運用のコツ」を参考にしてください。

ストレッチゴールの具体例

とはいいつつもどういうものかイメージがつきにくいので具体例を2つ挙げていきたいと思います。
まず今回の「fault milestone one」を見ていきましょう。
このプロジェクトは既に出ている日本語版のタイトルを英訳版かつディレクターズカット版を出すことでした。
そしてストレッチゴールとして、Android版やVita版など別のプラットフォームでの提供や、アートブックを出すことで作品の世界観を広げるという、より多くの人に楽しんでもらうためのものでした。

また、ロックマンで有名な稲船さんが開発している「Mighty No.9」というゲームでは、まずゲーム自体を出すことが大前提の目的、目標でした。
そしてストレッチゴールとして、もちろん他のプラットフォームでの提供もありますが、ゲームのステージ追加やクリアタイムを競うモードの追加などを設定しました。その結果より深く遊びたいという共感を得られ、目的の90万ドルを大きく超える400万ドルという資金を調達できました。

ストレッチゴールの運用

大きな可能性を秘めているストレッチゴール。
ではどのように運用していけばよいでしょうか。再度「fault milestone one」を見ていきましょう。
このプロジェクトは目標達成した後にストレッチゴールを設定しました。
けれども共感されるストレッチゴールは最初の目標と同じくらい魅力的でチャレンジングです。そのため目標金額も高くなります。
そこでストレッチゴールに合わせた高額なリターンを新たに追加することで、これも達成することができました。

ただしなかなか運用は難しく一概にいえません。最初から全てのストレッチゴールを見せることが効果的とはいいきれませんし、場合によってはストレッチゴールがなくても多くの支援を集めるプロジェクトもあります。

ですが、どんなプロジェクトでも間違いなく言えることがあります。
それは事前にしっかりとストレッチゴールを準備しておくことです。
そうすることによって、30日程度の掲載期間の中で余裕を持って動くことができます。
また準備する上で、大切なこととしてストレッチゴールも達成できるリターンを用意することです。
必要であればさらに魅力的なリターンも追加することを視野にいれましょう。
プロジェクト掲載中はさまざまな予測し得ないことが発生します。
出来るだけそのようなときに素早く対処できるように準備をしっかりしていきましょう。

まとめ

今回ストレッチゴール、リターンを追加することで目標金額を大きく上回る支援金を調達した「fault milestone one」のプロジェクトを紹介しました。
日本ではまだまだストレッチゴールを活用した事例は少ないですが、この手法を上手く利用することで、より多くの支援を得ることができるでしょう。それによりサービスやコンテンツが更に魅力的になれば、制作者も支援者も幸せになれることは間違いありません。

fault milestone one -director's cut- by sekaiproject — Kickstarter

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